少子高齢化に伴い、国内では空き家問題が深刻化しています。
空き家を減らすためにさまざまな取り組みがされていますが、家族信託もそのひとつです。
今回は、空き家がなぜ生まれてしまうのか、増え続ける原因や家族信託制度の仕組み、メリットを解説します。
\お気軽にご相談ください!/
空き家が増え続ける原因とは
空き家が生まれる主な原因は、高齢化世帯の増加と子世帯の核家族化です。
ひと昔前までは、子が親の家を受け継いでいくのが一般的でしたが、近年では子が実家を出るケースが増えています。
高齢者が一人で住むケースも多く、老人ホームへの入居や入院などによって、その家は空き家になってしまうのです。
一度空き家となった家は、心情的な問題・管理の問題・相続の問題などで、空き家状態が長期化する傾向にあります。
所有者自身で売却などの処分ができない状態になると、相続人が増えて共有関係が複雑化する可能性もあるため、空き家の相続については先を見据えて事前に対処しておくことをおすすめします。
▼この記事も読まれています
不動産売却で必要な媒介契約とは?売却をスムーズに進めるための注意点も解説
\お気軽にご相談ください!/
空き家対策に有効な「家族信託制度」とは
家族信託とは、家族による家族のための財産管理制度です。
不動産を所有する親が委託者となり、信頼できる親族を受託者に指定して、財産の管理と処分を任せます。
この制度では、財産から発生した利益を受け取る受益者も、あらかじめ決定しておくのが原則です。
受益者に指定されるのは親が一般的ですが、子どもなど信頼できる親族を受益者に指定するケースもあります。
▼この記事も読まれています
不動産売却時に確定申告は必要?必要書類から申告期間まで解説
\お気軽にご相談ください!/
空き家対策で家族信託を利用するメリット
家族信託を利用する最大のメリットは、自益信託で贈与税が発生しないことです。
自益信託とは、親が委託者兼受益者となり子に財産の管理・処分を任せる方法のことで、贈与には該当しません。
受託者の判断によって不動産の処分ができるため、委託者が判断能力を失っていても売却手続きを進められます。
受託者に一任するのが不安な方は、信託監督人を設置すると、受託者の監督が可能です。
信託監督人を設置する際は、弁護士など専門機関に相談しましょう。
また、家族信託は数世代先の財産承継まで指定できます。
これにより相続人がいないことを理由に、家が空き家として荒廃していく可能性は低くなるでしょう。
▼この記事も読まれています
不動産売却で火災保険を解約したら返金はある?手続きや計算方法をご紹介!
まとめ
空き家が増加し続けているのは、高齢者世帯の増加と子世帯の核家族化が原因です。
家族信託を利用して、家族で財産管理をしておけば、空き家が売却できないといった問題も避けられるでしょう。
家族信託は、数世代先の財産承継まで可能となっているため、空き家対策としても有効です。
前橋市の不動産売却なら株式会社けやき不動産がサポートいたします。任意売却と相続相談も可能です!
弊社の相続診断士が空き家・相続のご相談を無料で対応いたします。
ぜひお気軽にお問い合わせください。